20161010日本経済新聞朝刊 長門湯本温泉、街丸ごと再生

「劇薬」星野と魅力発掘

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山口県長門市。本州西北端に位置する人口約3万5000人の街が活気づいている。12月15日に開かれる日ロ首脳会談の舞台に決まり、長門湯本温泉では野心的な再開発計画が動き出した。加速度的な人口減と経済縮小に悩む自治体が、観光をテコに背水の陣で臨む。

解説

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星野リゾートの記事です。
ひとつの会社が街を丸ごとイノベーションする試みで
吉と出るか凶と出るかというところですが
星野リゾートは今まで数々の実績があるので
おそらく再生させてくれると思います。
温泉街に集客できる新しい温泉旅館を建てることになるので
地元の老舗旅館としては脅威に感じる部分もあると思いますが
それをも乗り越えて再生を星野リゾートに依頼した
地元の人たちの決断はこれからの地方創生において
重要な意味を持つと思います。
実は熊本(厳密には大分)にも星野リゾートにプロデュースされた
温泉旅館があるので知っている方もいるかもしれませんが
今回は星野リゾートの軌跡を解説したいと思います。

老舗旅館からの革新

星野リゾートは長野県の老舗旅館でした。
大正3年に軽井沢に作られた星野温泉旅館が
原点となっています。
現在の社長は3代目の星野佳路氏
彼が星野温泉旅館から星野リゾートに向けて大きく舵をきりました。
星野佳路

経営的には順調だった星野温泉旅館も
バブル崩壊の波にされされ危機感を持っていました。
そこで当時社長に就任した佳路氏は経営方針大きく変える決断をしました。

大胆な経営改革

改革

老舗温泉旅館として認知されている一方で
そのブランド力に頼り感覚で経営されている現状を
打開すべく、様々な改革を行いました。
まずは公私混同の徹底的に排除するため
社長がホテル施設を利用しても業務とは関係ない場合
代金を支払うように変更。わずかな部分も徹底的に管理することで
外部に向けてマネジメントに対する信頼を獲得する動きを行いました。
また社員の質を高めるために人事制度や労働環境を見直し
利益が少しでも出れば社員に還元し
いいアイデアがあれば立場に関わらず自由に発言できる
環境づくりを行いました。
成果主義的な考えで管理職を中心に総入れ替えを行い
「努力すればちゃんと報われる」意識を社員に植え付けました。
現在もこの精神は引き継がれていて
例えば管理職は立候補制だったりと会社で活躍できる場をしっかりと提供しています。

再生ビジネスの先駆者

星野リゾート

経営改革に成功した星野リゾートは再生ビジネスをを積極的に行いました。
経営不振に陥ったホテルや旅館を買い取って再生するという手法です。
これも見事にヒットさせ、観光業界においてその一挙手一投足が注目される存在に成長。
1つの老舗旅館から始まり、今では30近いホテル旅館の運営に携わっています。

星野リゾート成功の理由

星野リゾートの再生ビジネスにおけるキーワードは
「地域特性の掘り起こし」と「就業員のアイデアを尊重」です。
どんなに豪華絢爛な施設、設備を整えたホテルや旅館でも
画一された価値観でしか計れません。
そこにはオリジナリティが生まれないからです。
そこを理解している星野リゾートは
地域性をしっかりと出したおもてなしを実現しています。
例えば身近にある「界 阿蘇」では阿蘇のカルデラを絡めた
体験メニューが数多く企画されています。
地元の野菜や和牛を堪能でき
自然に囲まれた環境で季節の移り変わりを体験できる部分に
最高の贅沢を感じられるようにプロデュースし
顧客満足度を高めています。
界阿蘇
また北海道トマムにあるホテルでは
従業員の声から生まれた「雲海テラス」があり人気を集めています。

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まとめ

星野リゾート3

地方創生において「地域の特色を活かす」というのは
誰もが納得し、理解していることだと思いますが
それを具現化するとなると難しい部分があります。。
なぜなら良くも悪くも「人の感情」が影響するからです。
地元の声、仕掛ける側の現場の声をうまく拾い上げて
調整しプラスに持っていけるという部分で
星野リゾートという組織は抜きん出てるといえるでしょう。

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