20160930日本経済新聞朝刊 音楽配信「広告付き無料」で スポティファイ

日本でサービス開始

スポティファイ

スウェーデン発祥でインターネット音楽配信サービスの世界大手、スポティファイは29日、日本でサービスを始めたと発表した。同社は広告表示で収入を得る無料版を武器に世界で多くの会員を獲得してきた。日本ではこれまでも競合企業が類似サービスを展開していたが、聞き放題の定額配信は定着していない。スポティファイの進出で会員の奪い合いが激しくなる。スポティファイは世界最大級のサービス提供会社で、登録者は1億人超。有料会員だけでも4千万人を超える。

解説

無料

ネットでの音楽配信の話題です。
各社有料聴き放題のサービスは既に提供されていますが
無料のサービスは国内初となります。
「無料」という言葉に弱い日本人にはかなり浸透する可能性が高く
競合他社との激戦が繰り広げられると予想されます。
今回はこの音楽配信サービスのビジネスプランについて説明したいと思います。

日本の音楽市場

CD

珍しく記事の内容に沿って説明していきますね(笑)
日本では以前からCD信仰があると記事に指摘がある通り
有料ダウンロード販売は欧米ほど活発ではありません。
たぶんCDを買うことでアーティストにお金が入り
応援することになると考えている部分と
単純にコレクション収集したがる国民性
そうさせるんだと思います。
とは言え、昔のように純粋に音楽を求めるという部分より
オプション部分(某アイドルグループの握手券やライブ先行予約特典など)がCDには求められているので
昔とはかなり毛色の違った市場になっているといえます。
ちなみにCDを含めたパッケージ販売の市場において
日本の市場は世界一です。(2位のアメリカの1.6倍ほど)

日本市場における音楽配信の可能性

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前述の通り音楽はCDをで聴くものという
いい意味でも悪い意味でも固定概念がある日本では
まだまだ音楽配信の部分が未開拓です。
だからこそ伸びしろがあるともいえます。
今はYoutubeなどの動画サービスの台頭により
音楽を無料で聴くのが当たり前の時代です。
しかしそこをうまく利用して
音楽をDL購入させる方向に持っていくことができます。
また音楽の収益はある意味捨てて
ライブやイベントで稼ぐというアーティストも出てきています。
音楽を集客コンテンツとして考えるわけですね。
実際音楽市場においては毎年その市場規模は縮小していますが
ライブ・コンサート部分は実は増加拡大傾向にあります。
無料で音楽を聴いて好きなアーティストを見つけて
そのアーティストのライブに足を運ぶというのが
今後のビジネスモデルとして主流になっていくと予想できます。

「無料」の強み

無料で音楽聴き放題となると
使ってみたいと思う人が多いと思います。
そうやってサービス利用の間口を拡げることで
様々なビジネスチャンスが生まれます。
このサービスがそのようなビジネスモデルになるか説明します。

①有料会員への誘導

誘導

無料で使えるとはいえ、有料版よりも少し使い勝手が悪い仕様になっています。一定のタイミングで広告が出たり、機能面での(例えば1日に聴ける曲数を限定するなど)制限を加えるのが普通です。
しっかり工夫して使えばその制限の中でうまくやりくりすることももちろんできます。
ただ世の中にはその工夫を面倒がりお金で解決することを選ぶ人も結構な数います。
無料で集客しながら、最終的には有料会員にして収益を得る。
まさに損して得取れの発想ですね。

②広告収入

広告

これもかなりの収益になります。
というかメインと言ってもいいぐらいですね(笑)
無料サービスは集客力が鍵となります。
音楽というコンテンツを無料で聴ける強みを活かして
爆発的に会員数を増やしそれを武器に企業に広告枠を売りつけます。
先程損して得取れと表現しましたが
実は無料で利用してもらっても損はしないんですね。
広告出ても買わないし…なんて思うかもしれませんが
その数が数万人レベルに達すると必ず購入する人が出てきます。
それもかなりの数が。
今回の記事のスポティファイは無料会員の数が1億人を超えているので
それだけで収益化出来るようになっています。

消費者にとってのメリット

スマホイヤホン

無料で音楽聴き放題となれば消費者にとってはメリットしかありません。
お金がかからないという強みは強烈ですからね。
そしてアーティストや音楽事務所にとっても
一定の収入が見込めるためいわゆるwinwinの関係になります。
しっかりと集客さえできれば素晴らしいビジネスモデルとなります。

問題点

課題

日本市場においては未だにCD販売が強いことを説明しましたが
これがネックになる可能性があります。
音楽配信の市場はパッケージ市場に比べて
圧倒時に小さく、日本ではまだまだ浸透していないといえます。
その状況で音楽配信で勝負するというのはかなりの体力が必要です。
要は浸透するまで我慢強く運営を続けられるのかという問題です。
スポティファイが日本市場で生き残れるかどうかは
日本市場で音楽配信がどれだけ浸透するかに
かかっているといっても過言ではありません。
幸い今はスマホの普及でネットを通じて音楽を聴く環境は整っています。
また日本人は流行りに弱いという傾向もあるので
今後どのように普及させていくかに注目です。

まとめ

音符

一見「無料で音楽配信サービスって大丈夫なの?」と思うかもしれませんが
しっかりとしたビジネスモデルを持っています。
実は世の中には同じようなビジネスモデルがたくさんあります。
無料でもやり方しだいで収益化出来る「得して得取れ」のスタイルがあると
言うことを理解していただければと思います。

※ちなみにアフィリエイトも同じビジネスモデルです。
無料で有益な情報を提供して広告料で収益を得る。
ネットが衰退する様子は今のところないどころか
ますますネットの重要性が高まっていく状況なので
ビジネスとしてなくなることは当分ないと思います。

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