20160929日本経済新聞朝刊 ABCマート、3~8月営業益最高

売れ筋拡大が奏功

エービーシー・マートの2016年3~8月期は連結営業利益が240億円程度と、前年同期の238億円を上回ったようだ。同期間として過去最高を更新する。訪日客(インバウンド)需要の減速や台風など天候不順が逆風となったが、売れ筋の裾野が主力のスニーカーからパンプスや子供靴などへ広がり、期初予想並みの利益水準を確保できたとみられる。

解説

ABC

全国展開で靴を販売しているABCマートの業績が好調です。
熊本市内にも何店舗かありますね。
黄色い背景に赤いロゴが特徴的です。
今回は靴業界について話を…
と思ったのですが知識を持ち合わせていないので
いつもの通り別の話をします(笑)
記事の中にあるインバウンド需要の減速についてです。
ニュースなどで中国人の爆買いについて
耳にすることが多いと思います。
このブームに後押しされ、各自治体もようやく
重い腰をあげてインバウンド対策を検討し始めています。
身近なところでいうと
熊本県では八代港に年々中国からのクルーズ船の寄港が
増えていたりするので他人事ではありません。
現在のインバウンドの状況をすこし説明します。

爆買いの到来!

爆買い1

爆買いブームの背景には以下3つの要因がありました。

・中国の経済発展によって中国人が裕福になった
・中国と日本の通貨レートが円安になった
・品質や安全性に中国人が魅了された

簡単に言うと中国人がお金を持ち始め、しかも円安によって中国製よりも品質が良い品を安く変える、これが爆買いが生まれた理由ですね。

国内消費の冷え込みにより老舗デパートの相次ぐ倒産など
厳しい状況が続いていた日本の百貨店業界にとって爆買いブームは
先行き不安な状況に一筋の光が指した形です。
どこの百貨店もこぞって中国人をターゲットにした戦略を取ります。
フロアの店員も外国語対応できるスタッフを増員し
品揃えも中国人の好みにカスタマイズしていきました。
その結果圧倒的な売上を叩き出し業界全体が潤うことになりました。
マスコミもこぞってこの現象を取り上げ
中国人の爆買いこそが日本経済の起爆剤になると考えていました。

あまりにも早い終焉

爆買い2

東京の銀座には質の高いデパートが数多くあります。
どこもしっかりとした固定客がいて
お店と客の信頼関係が築かれていたと言っても過言ではありません。
しかし中国人による爆買いの波がこの銀座にも押し寄せました。
日本人をないがしろにしたという表現は過激すぎるかもしれませんが
店内に中国人が溢れかえり今までのようなゆったりとした空間で
買い物を楽しむといった雰囲気はありません。
中国人の爆買いにより圧倒的な売上を手に入れた一方
今までの固定客を失うことになります。
そこに気付かないまま中国人シフトを続けたデパートに
悲劇が訪れます。突然の爆買いブームの終焉です。
今年4月中国政府は法律改正を行い個人に対しての関税を高くしました。
わかりやすく言うと日本で買った商品を
自国に持ち帰るとき高い税金を払わないといけなくなったということですね。
さらに最近急速に円高になっていったことも減速させる要因になりました。
これらの出来事は中国人旅行客にとってかなり大きい出来事だったらしく
爆買いしていた中国人のお客さんの数は目に見えて減っていきました。
今では中国人用にカスタマイズされたフロアにお客さんは数える程度。

「外国人観光客への対応を強化したばかりに、外国人の店員が多くなりすぎ、その弊害が目に見えるようになってきました。言葉を優先して中国人をかき集めたものですから、当然、商品知識や日本語の能力は日本人に比べて著しく劣っている。日本人のお客様からすれば、自分が聞きたい情報が得られないため、購入に結びつかないケースが増えています」

中国人客にばかりに目がいった結果、百貨店のサービスの質が低下し
中国人どころか今までの利用してくれていた日本人客も来なくなってしまいました。

じゃあもうインバウンド需要は終わり?

外国人観光客

百貨店を例に挙げましたが、今回取り上げた記事に表現されているように
小売業全体が爆買いの減速による利益減を認識してるということです。
ではインバウンド需要はもう終わりなのか。
…全然終わっていません。
中国人がお金を持っているという事実は変わっていませんし
日本自体に対する需要も以前高いままです。
実は今中国人観光客の中で「モノからサービス」への転換が広がっています。
サービスであればすべてその場で消費するものなので
関税は関係ありません。
中国人の消費動向は日本の自然や文化を満喫できるサービスに
向いているということです。

地方の可能性

八代港

ものからサービスに移行することで
外国人観光客の目は地方に向き始めています。
日本の歴史や文化に触れる機会を求めているので
そういったコンテンツをしっかりPRしサービスとして提供できている
地方は外国人観光客による地方創生が見込めます。

熊本県でいうと冒頭で八代港の話をしましたが
実は八代港は中国にとってはメリットの大きい港です。
普通に考える日本を代表する横浜や神戸の港の方が
集客できそうですが、八代港にはそれらの港にない魅力があります。
それは物理的な近さです。
特に乗客船の多い中国の上海からだとめちゃくちゃ近いんです。
また八代港はもともと貨物船用の港だったんですが
この需要を見越して観光船にも対応できるように改修しています。
以上のことから今後中国から熊本へ渡航してくる人は
今まで以上に増えることが予想されますし
人吉球磨地方もビッグチャンスが生まれていると言えます。

まとめ

外国人観光客2

爆買いブームが減速し、地方に目が向いている今
インバウンド事業をどう展開するのか地方の腕の見せどころです。
ただ残念ながら人吉球磨地方で言えば
せいぜい人吉止まりが現状でそもそも各町村が
インバウンド対応ができていません。
このチャンスを見過ごすのか活かすのかは自治体次第ですね。

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