20160809日本経済新聞朝刊 出光創業家側、持ち株を共同保有に

出光創業家側、持ち株を共同保有に 合併反対で一体感示す

20160809出光興産と大株主の創業家が対立している問題で、

筆頭株主である創業家の資産管理会社と

出光昭介名誉会長らが持ち株を共同保有にしたことが分かった。

保有比率は変わらないが、昭和シェル石油との

合併反対姿勢を改めて明確にする狙いがあるとみられる。

創業家側が8日、関東財務局に大量保有の変更報告書を提出した。

資産管理会社の日章興産(東京・港)と昭介氏、

息子2人の4者が出光株を計21.18%共同保有する。

解説

IDEMITSUガソリンスタンドなどで有名な出光の記事です。
記事の内容とは直接的な関係はありませんが
創業者の出光佐三(いでみつ さぞう)について
知っておいてほしいと思い、この記事を取り上げました。
ちょっとした読み物感覚で読んでいただければと思います。

3年前に「海賊と呼ばれた男」という
歴史小説が出版されました。
このモデルとなっているのが佐三です。
今年の冬、かなり豪華なキャストで映画化の予定なので
年末には話題になってるかもしれません。

佐三の経歴を簡単にまとめます。

海賊と呼ばれた男福岡生まれで神戸高等商業学校(現・神戸大学)を
卒業後、酒井商店という小さな商社に
丁稚(でっち・弟子みたいな感じ)として入る。
当時は学友に学校の面汚しと非難されていた。
25歳の時、ある資産家に気に入られ
8000円(今で言うと1億円)の独立資金を手にする。
門司に出光商会を設立、主に機械油を取り扱った。
陸では他の商会との縄張り争いがあり
自由に売買できないため
海上で漁船を待ち構え、安く販売。
これが海賊と呼ばれる由縁となった。

会社は順調に成長していったものの
終戦により全事業と資産を一挙に失い
借金260万円(今で言うと500億ほど)と
従業員が約1000名残る状態に陥った。

同様の状況にあった多くの企業では
当然のように人員整理が行われたが
佐三は「従業員は宝の山だ」との首を切らないを宣言し、実行。
戦前に集めた美術品を売り払い
銀行から可能な限り借金をして
仕事がなく自宅待機していた従業員にすら
給料を払い続けた。

佐三その後の会社の業績については
現在会社が堂々と生き残っていることから
想像は容易いでしょう。

ちなみに「題名のない音楽会」の番組スポンサーを
出光興産がおこなっているが、番組途中でCMが入らない。
佐三の「芸術に中断は無い」という考えに基づいている。
出光には5つの主義方針があります。
その中でも「大家族主義」は
従業員は家族であるという考えで
現代の会社が見習うべき項目だと思います。
首を切らないことが常識だからこそ
会社のために尽くす社員が育つ
風土ができているのだと思います。

近年は労働時間だったり待遇面が非常に厳しい条件で
ブラック企業という言い方があります。
経営者の私腹を肥やすためだけに従業員を
働かせている会社はそう呼ばれても仕方ありません。

しかし出光のように
従業員への愛に溢れいる会社であれば
仮に同じ労働環境だったとしても
違う評価をされるのだと思います。

歴史を見れば
結局は「人の力」に価値を見出す
これを徹底している経営者が
大きな成功をおさめていることを
認識していただければと思います。

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