トヨタ、円高で17年3月期44%減益 世界販売1%増
トヨタ自動車は4日、2017年3月期の連結業績予想を下方修正し、
本業のもうけを示す営業利益が
前期比44%減の1兆6000億円になりそうだと発表した。
円相場の前提を1ドル=102円(前期実績は120円)と円高方向に見直し、
従来予想より1千億円減る。
それでも世界販売台数は前期比1%増えるなど競争力はなお強く、
将来の成長に向けた研究開発に1兆円を投じる。
解説
トヨタ自動車の記事です。
これほどの規模の会社になると
為替の動きでかなりの額が動きます。
為替と会社の利益がどう影響するか
ぴんと来ない人もいるかもしれませんが
例えば円安になると
アメリカで日本製の商品を安くで売ることができ、
競争で優位になって販売額が増えます。
さらにアメリカで稼いだお金を円に両替するときに
為替差益が生じることが
トヨタをはじめとした輸出企業の業績の
押し上げ要因となります。
円安になると日本の景気が良くなると言われる理由は
ここにあります。
ちなみにトヨタでは
1円円安になるだけで
年間の利益が400億増加すると言われています。
ここ最近の為替をみると
7/21はドル円が107円台だったのに対し
本日8/5は101円台で
6円円高が進んだことになります。
これを前述の話から計算すると
2週間で利益が2400億円減収したことになります。
もちろんこんなに単純な話ではありませんが
その影響力の大きさがわかると思います。
為替については
身近なワードでありながら
実はよく知らない人がかなりいると思うので
次回のビジネス起業塾で
その仕組みを解説したいと思います。